O様(3)のHA02エンジン組み立て vol.1

 こんにちは。わたしの周囲では、まだ年末年始ののんびりした空気が流れていますが、みなさまはどのように過ごされているのでしょう? 各地で大荒れの天候だったようですが、弊店のまわりはありがたいことに、風が強い、寒い、というくらいですみました。どうぞお大事にお過ごしください。

 きょうはその年末年始の間に組ませていただいたエンジンを、さらりとご紹介しておきましょう。


 ミッションの確認から。やはり毎回とくに気にして確認を重ねるのは各ギアの入りで今回も大丈夫です。また今回気にしていたのはニュートラルで、ちょっと狭いかなとも思いますが、部品の構造上このあたりが限界かなというところです。

 クランクも計測しておきました。全く問題ない精度です。


 ガスケットはカットしてからセット。この切り方にも組む方の個性が出ますね。わたしが組むのでいつも通りのカットラインです。

 ノックピンの固着防止処理もいつもどおり、クランクケースのねじもいつもどおりの処理で進めます。ねじは本来潤滑させない前提でのトルク設定ですのでメーカー指定値とは変えた値で管理しています。


 クラッチの写真があったかと思っていましたが飛んでいたようです。見つかれば追加しておきます。当然ですけどドリブンギアやクラッチ本体など普通どおりに組んであります。


 ピストンはカーボンを取っています。前回の分解からの走行距離はそう長くないはずですので、それを考えると少し燃調が濃いめかもしれません。ただプラグは焼け気味でした。ちょっと状況は分かりにくいですね。


 写真がでてきました。ピストントップに付着しているカーボンにムラが見えるのは、吸気の勢いによりインポート側にはカーボンが付着しにくいためと言われていますが、わたしはそれよりも吸気側は酸素が多く燃焼条件が良好だからだと考えています。バルブの色がIN側とEX側で違うのは、それぞれの温度が違うためで、排気側の温度が(かなり)高くなるため焼けが進みます。そのほか吸気(混合気)による燃料冷却も関係します。こんな理屈や理由はどうでもよくて、カブ系のエンジンは、こんな感じが自然な状態だという例を、ひとつでも見ておいていただければ十分だと思います。


 というわけで組みあがりました。オイルを落としていないのでベタベタして見えますけど許してください。