エンジンチェックのご依頼

 こちらは、とてもご無沙汰していました。いろいろご紹介できそうな内容もあったのですが、順番があちこちになったり、お待ちいただいている方が居たりとややこしくなっていて、後回しにしていました。ごめんなさい。また少しずつですが戻していこうと思っています。

 弊店ではエンジンの分解および組み立てをお請けしています。といいましてもボアアップキット(ストローククランク)の組み付け作業をできない方のフォローをさせていただく作業が本来で、たまたまそれと一緒に4速などにエンジン自体の仕様を変更もしています。ということで修理もできるといえばできます。今回はそんな作業になります。

 前記のとおりしばらくご紹介ができず間があいていました。今日の作業は12Vカブ90のエンジンです。今回はお客様が組み付けられたカムシャフトのチェックと、それとは別の組み付け間違いによる不具合の修理です。


 お送りいただいて弊店に到着したエンジンを出したところです。わざわざ洗っていただいたようです。ありがとうございます。

 なお9.11以降、各運送会社は内容物のチェックが厳格になり、発送の際の品名に「内燃機」の記載が必要となります。またその場合は航空便には載せられませんので到着やお届けが数日余計に必要となる地域があります。実は弊店の発送するすべての商品は航空便は使わない内容になっているようです。

 それはさておいて、ここからいつものように洗浄をしたあと分解に入ります。


 左側を分解していって中身が見えました。カムチェーンテンショナーのスプリングが噛み混んでいます。ギアの偏摩耗も出ています。このカムチェンガイドスブロケットを交換するにはエンジンを完全に分解する必要があります。できなくはないと思いますが、きちんと組む自信はありません。

 こちらはお客様とご相談の上で進める予定です。


 その間にカムの確認をします。カムを抜こうとすると慣れた感覚と違うので嫌な予感がしました。やはりカム山をすこしかじっていました。これはタペットクリアランスが狭かったことが理由かと思われます。EX側に強いかじりがあるのは排気温により膨張が大きくなるためです。


 そのまま組んでしまうと荒れの進みが早くなりますのでスリップ面を修正をしておきました。ロッカーアームも修正してあります。

 その後に両方の箇所ともに組み付け用のグリスを塗っておきます。エンジンが動くときに大きな圧力がかかる場所には、始動初期の馴染みをよくするために、このような処理をしています。余談ですが、むかしJUNインターナショナルのピストン類などにも、これに近い表面処理をしたものがありました。

 あとはカムシャフトを組み付けてタペット調整をしておきました。


 かなり大変でしたがスプリングを取ることができましたので、ひとまず左側は組み付けておきました。


 今回こちら側は洗ったくらいです。

 今日のところは、ひとまずこのあたりまでにしておきます。それではまた。