N様のDAX50(AB26)エンジン組み立て vol.6


 前回はクランクケースを合わせたところまでご紹介していました。今回はそのあたりから進めていきます。


 ミッションやクランクのクリアランスの確認です。今回もクランクは確認するだけで調整はしていません。長所と短所を考えると、シムでの調整は、長期間の使用にはお勧めしにくいところもあります。このあたりは適宜判断して部品を選んで組み進めていきます。

 今回のようにミッションを組みかえる場合は、必要に応じてワッシャを変えたりシムで調整することもあります。確か今回はワッシャは正規のものではなく(組み替えている時点で正規ではありませんが)、予備部品の中からいちばんいい感じになるスラストワッシャを組み合わせて、適当になるよう入れ替えて調整したはずです。なので同じ仕様を組むときは少し困るかもしれません。


 このあたりも作動を確認しておきます。ロータリー関連の部品も在庫が少なくなってきました。残念ですがメーカー在庫がなくなったため、再生産がかからない限り、新品部品で組み上げることはできない現状です。弊店の在庫も(過去に組んだお客様用へのアフターサービス用を除いて)あと1組くらいしか残っていません。


 こんな感じで進めていきます。オイルポンプも大きなものに変更してあります。経路の加工もしてあります。


 一気に部品が付きました。ドリブンギアは軽量タイプで、これだけで結構な効果はあります。ただし今回は一気にしちゃってますので、どの部分がこの効果かは、わかりにくいですね。


 ノックピンやねじ山は、こちらもいつも通りの対策をしてあります。ここはグリスでは効果よりも弊害のほうが多いと判断しています。きちんと管理さえしていらっしゃれば、それで壊れはしないでしょうけど、一般の方にはとくにグリスはあまりお勧めできません。


 もちろん裏側も忘れずにきれいにクリーニング済み。表面は綺麗でしたし、あまりゴシゴシすると塗装を痛めますので、簡単に汚れを取る程度です。塗装に強い溶剤を使うと細かなクラックが入るようで、後から劣化が早く進むことが多いです。作業性ばかり優先もできないところですね。


 さて、無事にクラッチカバーを取り付けました。

 ご紹介は駆け足で進みましたが、これで腰下が終わりました。反対側のカムチェン側はまだ何も付いていないのですが、それはまた後で作業をする予定です。

 今日はこのあたりで。またご紹介を続けますので、お楽しみに。