F様のカブ50(AA01)エンジン組み立て vol.8

 ワークショップではエンジンの組み立て作業のほかにも、お送りしている商品の測定作業なども行っています。大雨が降ったり、暑かったり、厳しい季節になってきました。とくにワークショップ内は蒸し暑くて、午前中しかも早目の時間の作業でしたけど、汗が流れ落ちていきます。

 さて作業は今回から腰上に移っています。まずヘッドのOHから。もともと実働ですし程度から見て完全分解までしなくて全く大丈夫ですし、ヘッドOHは作業内容に入っていないのでそのまま組む予定でしたが、お待たせしていたこともありカーボン落としくらいをしておこうと思います。後の人をさらにお待たせすることになるのですが、それよりもきちんと組んでおきたいですしね。


 分解したての状態。ちょっとカーボンは多めなのでセッティングは濃い目のようです。これでレギュラーガソリンでなくてハイオクガソリンだったとすると、かなり濃い目です。ハイオクでもレギュラーでもセッティングに違いはほぼありませんが、清浄剤の入っているハイオクだとカーボンは残りにくい傾向にあります。たまーにハイオクを集中的に使ってカーボンを飛ばしてもいいかもしれませんが、セッティングさえ出ていればそんなに気にする必要はありません。理想をいえばある程度の走行でカーボン清掃をするほうが調子はいいです。


 ピストントップはほぼすべて落として、ヘッドはスキッシュ部を完全に、燃焼室は大まかに落としてあります。バルブの頭はきれいにしておきました。バルブは温度が高いためか一度カーボンがつきはじめるとゴッテリつくようです。


 シリンダー内壁はこんな状態。いい状態のシリンダーはこのように鏡面状態になります。あらかじめシリンダー内壁を鏡面状態にするホーニングもあり、テストして効果も確認していますが、すくなくともJUN製品でしたら通常どおり走っていただくだけでこうなります。ピストンやクランクには誤差があるので、工業的に平均的な慣らしをするよりも、実際に慣らしをするほうがいいでしょう。


 今日はここまでにしておきます。ではまた、あした。