F様のカブ50(AA01)エンジン組み立て vol.4

 組み立てているエンジンは下処理を進めている段階です。今日はベアリングまわりのご紹介です。


 分解してガスケットを処理して、干渉しそうなところを削ってからベアリングを外した後です。ほぼ部品単品の状態ですね。

 このクランクケースはすべての箇所で嵌め合いがきつかったため、いつもよりケースの温度を上げて、ベアリングだけを冷却してみました。それでも通常工具では抜けませんでしたのでベアリングプーラーを使って抜きました(2か所は必ず必要になります)。

 ご依頼をうけるエンジンはカブ90が多いので、削る部分やベアリングの種類が違うため、こちらのカブ50エンジンはすこしずつ違う部品だったりするなど勝手が違います。作業は対応を変えればいいだけですけど、実はベアリングの種類を勘違いして用意してしまっていました。


 こちらは入れ替える新しいほうのベアリング。下洗い中です。洗う作業梅雨時はパーツクリーナーによる結露が多いので、洗った後は水置換性の防錆オイルを吹いておきます。エンジンに入っても全く問題ないものですし後で洗い流します。

 今回のエンジンは程度は決して悪くないエンジンですし、古いベアリングでも気持ちよく回っているように感じてしまうものの、新品の回転の軽さと比べてしまうと、まったく違うことが分かります。エンジンに組んでしまうとベアリングだけの違いは分からないでしょうけど、そういった箇所の積み重ねです。


 ベアリングを入れました。上記のとおりこのクランクケースは嵌め合いがきついので温度も変えています。温度計で管理していると、気温が高くなってきた違いが少しだけ違いが分かって面白いです。作業の段取りは同じですけど人間の感じる温度は適当な部分も多いなと思います。今回はケースの程度がとてもよかったので固定する処理は簡単にすませています。


 これでいよいよ組み始めていきます。実はもう少し進めていますので、明日またご紹介の続きをできるかと思います。それでは。