T様のカブ90エンジン組み立て vol.5

 いまお請けしているエンジン組み立てのご紹介は、すっかり途中で、ごぶさたしてしまっていました。ごめんなさい。前回はミッションを入れて様子をみるところまででした。少し長くおいてしまっていたので、仮組をした後にもう一度きちんと洗浄をしてから組み立てていくことにします。

 それ以外にも、クラッチやヘッドなど、組み立て調整の必要な部分については、部品単位でも組み立てや調整をしてきます。


 ステムシールの交換だけの予定でしたが 燃焼室やピストンのカーボンは少し多めでバルブが噛み込みそうでしたので、カーボンの除去などフルOHの一歩手前まで作業をしてあります。バルブはスムーズに動きますし、バルブの曲がり、ガイドの程度などすべて程度は良好でした。

 オーナーさんからも、白煙が出ることがあるとお話をいただいていました。ブローバイかと考えていたのですが、カーボンの雰囲気を見ると、オイルが混入して燃えていたのかもしれません。これでヘッドは問題ありません。


 ピストンとシリンダーの程度も良好でした。すべて交換を前提にご予算を組んでいましたが、リング交換だけで大丈夫でしょう。ということでリングを外すと少し違うものが入っていました。純正のように見えますけどよくわかりません。ちなみにヘッドガスケットも新しくない複合素材のものでエンジンの年式とあいません。


 クラッチはスプリングを変えて強化しておきます。さすがにすべてのディスクについて平面性の計測まではしていませんが定盤に置いて見ています。簡単にチェックできますし、普通の人はたくさんのエンジンをOHしないと思いますので設備があればお勧めです。気になってここまでするならすべてきちんと計測しましょう。フリクションディスクの残り量やディスクの平面性など問題ありません。


 ということで定盤が出てきました。単なる平面の板なので、意外ですけど、いろいろと便利に使えます。クランクはベアリングを入れ替えに出していましたので、こちらで確認作業をしておきます。内燃機屋さんで修正していて10〜25/1000mmくらいです。もっと詰められますけど数字だけではないのでガンガン叩くのは止めておきましょう。


 今日のご紹介は、このあたりで。明日また続きをご紹介しましょう。