Y様(2)のモンキーエンジン組み立て vol.7

 今日はとくに寒い朝です。和歌山でも雪が舞っていて、見た目から寒くて凍えています。毎年この2月頭の週末に雪がドカドカ降ったり凍えるような寒さだったり、いちばん厳しい寒さが訪れるような気がします。


 いつものエンジン台にクランクケースを固定しました。そしてミッションをセットします。ミッションの動作は前回確認していますので簡単に、そしてキックスタータースピンドルを組み合わせます。専用品ですがチェックは欠かさずに。いい感じです。


 クランクは以前に紹介したとおり計測をしてあるものです。クランクとクランクケースそれぞれに注油して取り付けておきます。


 ノックピンには固着や錆びつきを防止する処理をしておきます。


 ガスケットを載せます。ガスケットのスロート部分はシリンダースリーブに余計な力が掛からないように切っておきます。後からきれいに切るのは難しくて手間がかって面倒です。

 ちなみにこの青いガスケットは日本製で、以前にホンダさんが日本国内で作っていたものです。他メーカーとは精度と安定性が違うように思います。いまホンダさんに注文して届く純正ガスケットはタイ製のものが多いです。少なくとも純正品でしたら精度などに問題は感じません。


 クランクケースを締めました。クランクケースを締めつけるねじは固着対策をしてあります。もちろんトルクレンチで管理してありますが、固着対策をしているので、通常トルクでは締めていません。このあたりは角度締め付け法による管理などもできますが、弊店ではねじの管理などを徹底していることや材質や構造から締めつけトルクの管理で十分という判断をしています。


 トルクレンチってどんなのを使っているのですか?というお問い合わせをいただきました。いつも使っているのはこのPROTOさんのものかKTCさんのデジラチェです。今は度量衡の表示方法が変わったのでこのPROTOさんの同じ製品は売られていません(表示が違うだけの同じ製品は売られていると思います)。

 安価なトルクレンチのなかには表示の揺らぎが大きく精度がよくないものがありますので、それではトルクレンチを使う意味はなくなってしまいますので気を付けてください。


 クランクのクリアランスのチェックをします。クランクの横方向の隙間は経験的にみて一定の範囲にあって、それ以上や以下の隙間になっている場合は組み間違いなどの恐れがあります。

 使用目的に応じてここの隙間をシムやベアリングなどで調整をすることもあります。シムなどで挟む調整は、長期間の使用にはお勧めしにくいところがあります。今回は何もしていません。


 こちらはミッションのチェック。こちらも必要に応じてシムなどで調整することあります。組み間違いは論外として、使用目的に応じて隙間調整をすることもありますが、実際に調子よく動くことをいちばん重視して組んでいます。


 今日はこのあたりまで。また明日、続きをご紹介しましょう。