Y様(2)のモンキーエンジン組み立て vol.6

 先月の末から風邪をひいてこじらせてしまい、すっかりご紹介するのを後回しになってしまっていました。ピッチを上げて進めていきたいと思います。


 いきなりですがミッションから。「クロスミッションを組んでください」お詳しいですね、わかりました。ベースエンジンは12Vモンキーですので、当然ミッションも12Vモンキー用の4速ミッションが入っています。そのままでも3速ミッションや旧型4速ミッションと比べるとかなりよいとはいえ、1速と2速のギアが離れているので乗りにくい面もあります。

 弊店にはミッションやギアの在庫はいくつかご用意をもっていて、とくに90用を4速にするご要望は多いためそれ用のミッションはまだまだたくさんあるものの、きちんと整理してみるとクロスミッションに組み替えるギアの在庫は最後のひとつになっていました。欠品中のキックギアもY様用に確保してあったものを使います。つまり弊店で新品を組むのもこれで最後になってしまいました。


 今回は6Vモンキー用よりも軽量になっているタイプで組みましょう。とはいえその差は気持ちの差なので、通常タイプのかたも気にされることはありません。それはともかく、クロスミッションにするだけでも、かなり気持ちよく走れますよ。


 前回ご紹介していたクランクケースに組み付けて動作確認をします。当然ですが全く問題はなく4速ニュートラルすべてスムーズに回ります。これで進めていきましょう。


 つぎにクランクケースの作業です。

 まずはスリーブとクランクケースの隙間の確認をします。こちらのクランクケースもシリンダースリーブに干渉していました。クランクケースの製造ロットによって違いがあります。干渉しないものでもクリアランスはほんのわずかですので、対策は考えて組まれるとよいでしょう。今回はいつもどおりクランクケースのスリーブ逃げ加工をしました。写真を撮り忘れたので、後ほどシリンダーを組みつける際にご紹介をしましょう。


 そしてベアリングの交換です。こちらはたくさん写真を撮りました、と思ったら、こちらも忘れていました(後述)。


 左側ケースのボールベアリングを抜きました。いつものように予熱と冷却の二重攻撃で抜きます。きれいに抜けました。スラスト方向に傷が入っていないのがお分かりいただけるでしょうか。これは頑張っても無理なときもありますので、努力はしますけど、絶対の期待はしないでくださいね。


 こちらも、うまく抜けました。ここで忘れもののご紹介。ニードルベアリングを抜いた時の写真を撮り忘れていました。これを抜くのは大変なので(私が苦手なだけかも)、いつも集中するので、すっかり忘れてしまいます。ごめんなさい。


 ベアリングを洗浄します。ベアリングの中にはグリースが塗られています。これはエンジンオイルで溶けるので、なにもせずに取り付けても問題ありませんけど、やはりきちんと洗浄して付けたいですね。いつものパーツクリーナーではなく遅乾タイプに漬けて溶かしておいて、速乾性のもので飛ばします。


 はい、装着できました。こちら側は非常に固くて、何度かに分けてかなり温度を入れたのですが、ベアリングの重さだけというわけにはいきませんでした。少しだけプレスで圧入しています。


 こちらも完了。こちら側は温度とごく軽いショックで入りました。


 今日の作業はこのあたりまでにしておきましょう。明日また続きをご紹介します。それではおやすみなさい。