M様のモンキーエンジン組み立て vol.4

 いまお請けしているエンジン組み立てですが、ご紹介はすっかり途中が開いてしまいました。ごめんなさい。前回はクランクの確認やミッションを入れてみていたところでした。


 今日はクランクケースの加工から作業を進めていきます。まずはシリンダースリーブとクランクケースの隙間の確認をします。クランクケースの製造ロットによって違いがでますが、もし干渉しないクランクケースでもクリアランスはほんのわずかです。ボアアップキット組み付けの際にはクランクケースは分解しませんから、スリーブとケースの干渉が確認される場合には、組みかたでカバーしてください。


 こちらのクランクケースはこのようにシリンダースリーブに干渉しています。このようなケースについて、弊店ではクランクケースのシリンダースロート部分を加工します。こちらもハンドグラインドで対処しました。こんかい使っているクランクケースの生産時期でしたら比較的干渉は少ないため手作業でも十分に追い込むことができます。


 このとおりクリアランスが確保されました。入口部分だけではなくて奥も少しだけ削っています。

 弊店では状況により機械加工をする判断をする場合もあり、ギリギリの機械加工ができるならハンドグラインドよりも精度が高くきれいに仕上がります。高精度に機械をセットするには相応の時間がかかりますので費用も上がってしまいますが、信頼できるところがありますので、機械加工仕上げをご希望される場合にも対応できます。


 今回のミッションは4速のなかで各ギアが近接する組み合わせにミッションを組むようご依頼を受けています。実はそのことを忘れていまして、12Vミッションベースの“そこそこクロスミッション”で組んで、かなり後の行程まで進んでしまっていました。そのため引き返して組みなおしています。

 ミッションは中古品をベースに使ったリビルド品です。今回はとくにいろいろな部品を組み合わせますので、分解すると非常にややこしいのですが、全て分解してきちんと状態の確認をしています。今回は組み込みを予定していた部品の中にこのように程度の良くないものもありました。下側は使えませんので上のものを使います。


 加工したケースにミッションをセットして調整をして、続いてキックギアスピンドルシャフトを取り付けます。今回のミッションは1速が2.69(M/C:13/35)なのでBタイプのキックギアですと24Tのものが必要になります。こちらは弊店の在庫で、通常の商品は先日のご案内のとおり在庫がなくなってしまいました。


 左側クランクケースと右側クランクケースを閉じます。このあとまだニュートラルの確認や微調整などが残っています。


 かなりお待たせしていたものが突然ご紹介が進みました。次回はクラッチカバーを閉じるくらいまで進めればよいなと思います。

 それではそれまでお楽しみに。