O様のカブ90(HA02)エンジン組み立て vol.8

 ベアリングの入れ替えに出していたクランクが戻ってきました。ベアリングは通常一般に使われている仕様ではなく、標準型と精度は同じで強化されたベアリングを使っています。使う回転数を考えると精度等級の高いP等級を使う意味はあまりないと考えていますが、強化型とともにPやL1も常にご用意がございますので、ご希望の際はお申し付けください。

 できあがってきたクランクは、こちらでもういちど精度を確認しなおして、組み込みます。数値で両側とも30/1000mm以下です。この数値は各内燃機ショップによって固定方法や位置そして計測方法にそれぞれ違いがあるため、同じものを測っても必ず精度に微差は生じてしまいます。ですので経験的なものも重要です。


 前回までに確認していたミッション以外の部品を組みこんでいきます。キックギアは今回変更したミッションに合わせたギアとラチェットに組みかえてあります。もちろんいわゆるBタイプのキックギア(キックスターターピニオン)で、ギアの歯数をミッションに合わせたものに、ドライブラチェットはピニオンに合わせたものに、それぞれ変更しています。


 ノックピンは、いつもどおり固着や錆びつきを防止する処理をしてあります。


 クランクケースを締めつけているねじにも、やはり、固着対策をしてあります。もちろんトルクレンチで管理してあります。固着対策をしているために通常トルクとは違うトルクで締めています。ねじの管理は、他には角度締め付け法による管理などもあります。弊店ではねじの管理などを徹底していることや材質や構造そして経験値から、通常のような締めつけトルクの管理で十分だと判断しています。


 ミッションの管理、そしてクランクも確認をしておきます。


 このあたりまで来ると、かなり進んだ感じがしますね。次回はクラッチカバーを閉じるくらいでしょうか。それではまた、続きはお楽しみにお待ちください。