N様のカブ90(HA02)エンジン組み立て vol.13

 梅雨があけて、いよいよ夏本番がやってきました。いきなりなかなかの酷暑ですので、みなさまにおかれましてはどうぞご自愛ください。

 さて今回は、前回から続いているヘッドのOH作業のご紹介です。

 バルブまわりの処理をすませて、バルブのすり合わせをしてからヘッドをくみ上げる予定でした。


 バルブはカーボンを落としてさらに軽く磨いています。一般にEX側バルブは硬化処理をされていて、IN側と比べて色が黒いのはその影響です。その処理が表面層のものだと、カーボンを落とす作業と一緒に表面を落とすと硬度を落としてしまうので、鏡面などは注意が必要です。今回は強度を保つために磨きこみはしていません。


 すり合わせをしてみたところ、バルブ当たり面にの虫食いが多くみられたので、外注のシートカットに出しました。修正程度でしたら弊店で対応もするのですが、完全にやり直す作業については専門職にお願いしています。この作業に数日かかってしまいました。先に作業しておけば分かったのでお待たせしなかったのですが、ごめんなさい。

 シートカットが出来上がってきたヘッドは、すり合わせをして確認と仕上げをしてから、バルブ周りを組み付けました。いつも通りバルブまわりは専用のグリスを使います。ただしこのグリスの目的は初期馴染み性の向上なので、すでに使って馴染んでいるものに使う意味はあまりないかもしれません。

 ガスケットが入る面は、以前の処理ですこし傷があるので、セラミック砥石で凸傷を取り除いて平滑にしたあと、オイルストーンを少しだけかけてならしてあります。あまり処理をきちんとし過ぎると面がダレるので注意してください。


 カムを入れて、ロッカーアームまわりも取り付けました。このあたりも前記の馴染み目的のグリスを塗布することにしました。見にくい(見えない?)ですが黒いペースト状のグリースです。


 今日はここまでのご紹介です。次は腰上を組み付けてしまえるかと思います。それではよいお休みをお過ごしください。