ミッションとクラッチと、カムシャフトの相性とは?

 同じ80ccでもモンキーとカブのカムシャフトを変えているのはなぜ?というご質問です。


 これは図でご覧いただくと分かりやすいかもしれません。赤い曲線は、各ギアで回転が上がっていくと、パワーが出て(上方向)、速度が出る(左方向)、というエンジン特性を示しています。

モンキー(4速車)の場合

 モンキーの4速ミッションとモンキー用カムシャフトの組み合わせ。

 4速ミッションなので3速ミッションと比べて、各ギアのつながりがよくなるということが見て取れます。グラフにはあらわれないことですが、モンキーは手動クラッチなのでドライバーが調節することによってマイナス部分をフォローできる、というのもポイントです。たとえば半クラッチを長めするような操作ですね。

 注意が必要なのは、決して最大パワーが出ているところでシフトアップしていっているわけではない、というところです。「エンジンを回せば回すほど速い」とは限らないんです。

カブ(3速車)

 カブの3速ミッションとカブ用カムシャフトの組み合わせ。
 カブ用のカムシャフトはパワーは抑えめですが、パワーの出ている部分の範囲(=パワーバンド)が広くとられています。これがJUNインターナショナル製キットがもつ乗りやすさの秘密です。

 ちなみにカブ3速車にモンキー用カムシャフトをつけると、このような感じになります。パワーバンドが離れるので乗りにくくなることが予想できますね。

おまけ

 カブの場合でも、このようにグラフを描くと、パワーと乗りやすさの両方とも得られるような錯覚を覚えますが、これは曲線を大きくして上に寄せてごまかしたものです。


 お好みのエンジンに出会うためには、このようなことを知っておられても面白いかと思います。