N様のカブ90(HA02)エンジン組み立て vol.10

 いまお請けしているエンジン組み立てですが、ご紹介はすっかり途中が開いてしまいました。ごめんなさい。前回はミッションを入れて様子をみるところまででしたが、確認など少しずつ進めていました。

 ミッション以外の部品を組みこんでいきます。キックギアはミッションに合わせてギアを組みかえてあります。こちらはもちろんBタイプのキックギア(キックスターターピニオン)で、ギアの歯数をミッションに合わせたものに、ピニオンに合わせてドライブラチェットを細かい歯のものに、それぞれ変更しています。

 クランクは以前に紹介したとおり計測をしてあるものです。クランクとクランクケースに注油してセットしてあります。


 反対側のクランクケースのベアリングも交換します。ベアリングの取り外しと取り付けについてですが、叩いても外れますが、きちんと外せば、このとおり横方向の傷は全くといってよいほど入りません。このあたりを見ても純正部品はよくできています。こちらのクランクケースの状態はとてもよいと言えますね。

 ベアリングを打ち込みました。もちろん入れる時もできるだけ余計な力を掛けないように対策をして入れています。入れた後には軽い力で回るかどうか確認します。新品ベアリングは固めのグリスが塗布されていますので、それを落として、オイルをさしてからチェックします。

 いつものようにノックピンには固着や錆びつきを防止する処理をしておきます。

 ガスケットは、シリンダースリーブに余計な力が掛からないようにスロート部分を切っておきます。後から切るのは手間がかかって面倒ですしね。

 クランクケースを合わせました。クランクケースを締めつけるねじは固着対策をしてあります。もちろんトルクレンチで管理してありますが、固着対策をしているので、通常トルクでは締めていません。このあたりは角度締め付け法による管理などもできますが、弊店ではねじの管理などを徹底していることや材質や構造から締めつけトルクの管理で十分という判断をしています。


 かなりお待たせしていたものが突然パタパタと進みました。次回はクラッチカバーを閉じるくらいまで進めればよいなと思います。それではお楽しみにお待ちください。