K様のカブ90エンジン組み立て vol.9

 こちらのエンジンの交換部品に揃っていないものが少しあるので、別の作業を進めていました。そちらのご紹介を続けていたので、こちらはお待ちをいただいていました。


 ベースになったカブ90エンジンの3速ミッションは4速ミッションに変更します。弊店でJUNインターナショナルのキットのお取り扱いを始めた大きな理由のなかに、3速ミッションでボアアップしたときの乗りにくさなど、カブの弱点をきちんと考えた部品を出しているからという理由がありますが、それでもやはり4速にするほうが乗りやすくなります。

 4速にする方法は何通りかありますが、今回は4速変換カラー(強化ラー)を使って4速にします。弊店では組み換えたものを組み付けることもあります。


 今回使う12Vモンキー用の4速ミッションです。クリーニングして、摩耗が見られるシフトアームなどは交換して、気になるところのバリ取りなど、オーバーホールをして使います。


 ミッションを組みました。カラーを使う場合はミッションの自由度が高いですので、組みかえてクロスミッションや逆にオープンレシオミッションにもできます。今回は普通の12Vモンキーのギア比のまま使います。


 いつものようにエンジンスタンドに左側クランクケースをセットしました。カラーを使うには一部のベアリングを交換していただく必要がありますが、そのベアリングを含めてベアリングは前回ご紹介したとおりすべて交換してあります。


 カラーをセットします。変換カラーを使って組むご案内は別にご紹介しようと思いますので、今回は簡単に。


 ミッションAssyを組み付けます。そしてこちら側にもカラーをセットします。


 カブ90のキックスターターピニオン(キックギア)とモンキーのキックスターターピニオンはそれぞれ違うものですので、ミッションに対応したものが必要になります。ミッションによってギアだけの交換ですむもの、スタータードライブラチェットまで交換が必要なもの、という種類もあります。組み替えの際にはできるだけセットリングは新品に交換してください。


 クランクケース内の部品をすべて組みつけました。あとはケースを閉じるだけです、と言いたいのですが、合わせ面を清掃して、ノックピンの防錆(固着)対策、ガスケットを加工して、などなど細かいことはあります。

 写真を撮っていませんがクランク計測と修正もしてあります。振れはフライホイール側15/1000mm、プライマリー側は10/1000mm以下、軸方向の隙間(横動)は0.25〜0.30mmです。大端の隙間は修正していない値です。


 クランクケースを閉じました。


 今日はここまでにしておきます。また明日、続きをお見せできると思います。