いただいたご質問より

 以前に組ませていただいたエンジンでギア抜け?が発生したかも、というご連絡をいただきました。状況をお伺いすると、ギアがうまく入っていなかっただけだと思われますので、その構造をご案内したいと思います。

 シフトを左足で踏む(かき上げる)と、シフトペダルとつながっている写真(1)部分が動きます。そこからは順番に伝っていただければ分かるように、その(1)の動きはシフトドラム(2)に伝わり、シフトドラムのピン状の突起を引っかけてシフトドラムを動かします。

 シフトチェンジの際の踏みかたが不十分だと、ドラムのピンをきちんと動かせない、つまり変速に必要なだけシフトドラムが動きません。できるだけ中途半端になるのを防ぐための位置決め機構も入っていますが、それがうまく機能しないことがあり、ギアがうまく入らずに途中になり、ギア抜け状態になってしまいます。

 ですのでシフトの際は、柔らかい力で十分な量を操作する必要があります。踏みこみを意識して強く踏むと、その勢いでクランクケース内側の側面を傷つけることがあります。とくに手動クラッチの場合はクラッチが切れていて回転も合っていると、吸い込まれるようにギアは変速できるはずです。