Y様のカブ90(HA02)エンジン組み立て vol.12

 まずスリーブとクランクケースの隙間の確認をします。メーカー説明書では干渉が確認される場合はノックピンをはずすよう指示があります。通常の組み付け時にはクランクケースを分解しませんし、カブ系のピストンピンはフルフローですから、そのように対応しても構造的に全く問題ありません。

 弊店では状況により異なる判断をしていますが、今回はハンドグラインドでの対処としました。ギリギリの機械加工ができるなら、そのほうがきれいに仕上がりますのでいいと思いますが、通常は手作業のほうが高精度に追い込むことができます。高年式のケースは干渉する場合が多いように感じます。


 入荷したシフトドラムを組んで、ミッションと組み合わせて動作を確認してから、ミッションAssyを組み込んでいきます。同時に組み換えたキックギアスピンドルシャフトもセットしました。


 クランクケースを閉じました。ミッションを組み換えていますし、すべて新しい部品ですので、ここでもミッションの動作確認をします。このあとシフトアームとストッパを取り付けての動作確認が、ミッション動作の最終確認になります。オール新品部品での4速ミッション、やはり非常に滑らかに動いて抜群に調子がいいです。


 ミッションやクランクとクランクケースの間の隙間をチェックします。問題がない限り対処しませんし、対処する必要があるほどの問題がある場合は、組み間違いなど何かの問題がある場合が多いです。できるだけ性能を出し切りたい場合はシムを入れて隙間調整をすることもありますが、長期間の使用にはお勧めしにくいところがありますので、そういった点を考慮して判断されるとよいのではないでしょうか。


 今日はここまでにしておきます。おやすみなさい。