Y様のカブ90(HA02)エンジン組み立て vol.7

 だんだんご紹介する内容が細かくなっています。今日はベアリングについての話です。


 すべてのベアリングを外しました。

 一か所を除いて、裏から叩けばベアリングが抜ける位置なので特殊工具は不要ですが、熱膨張を利用するなど、できるだけ負荷がかからないように抜きます。


 カブ90のミッション回りは合計4つすべてがボールベアリングで支持されています。

 手前の2つのベアリングの回りが悪く交換が必要でした。外して単体で確認してもおかしいですが、慣れていないかたが見ると正常なものとの差はわずかです。今回は即交換というほどの不具合はないものもすべて交換しますが、そちらのベアリングにも少しヘタりが見られました。


 ベアリングを抜く際に無理な力をかけなければ、このとおりベアリングレース(ベアリングが入る部分)に横方向の傷をつけることなく抜けます。

 横方向の傷については(小さいものであれば)ベアリングの共回りを防ぐ効果も期待できる、という考え方もあります。弊店ではレース部のクリアランスに応じて対策をとりますので、抜く作業は面倒になりますが、レース面にはできるだけ傷をつけない方針で作業をしています。