H様のシリンダーヘッド vol.3

 オーバーホール作業は地味な内容ばかりが続きますが、きちんと確実に進めていきます。まずは汚れを落としてから、カーボンを落としていきます。それから内燃機加工です。今回はシートカットとバルブ修正をしています。


 修正後のバルブです。手前の大きなほうが吸気側バルブ、奥の黒い小さなほうが排気側バルブです。排気側のバルブは吸気側よりも高温になるので、特殊な構造だったり温度に耐えらるような処理がされていたりしています。この表面の黒い皮膜は落として良いものかどうか分かりませんので、できるだけ残しておきます。


 ひとくちにシートカットと言っても当たり面の管理だけではありません。どのくらいの数値で加工をするかによって、バルブが沈み込み過ぎたり、燃焼室の形状がおかしくなったり、バルブシート剛性が落ちて密閉性が落ちたり、いろいろな問題が出てきます。ところが一般には問題となる数値でも、カムシャフトやピストンとバランスを取るために、そのような数値にすることもあります。


 バルブステムエンドは、カブ系エンジンではあまり変形は見られませんが、修正してあります。コッター溝の変形のほうが多いです。


 組みあがりました。

 ロッカーアームとカムシャフトは新品を組んでいます。オイルはあまり塗布していませんので、組み付け時にもう少し足しておいてください。

 本日のちほどお送りできそうです。ありがとうございました。